Java入門 #2 - 最初のプログラム(Hello World)

入門 | 10分 で読める | 2026.05.02

公式ドキュメント

この記事の要点

• Javaはコンパイル言語。`.java` → `.class` → 実行の2段階
javacでコンパイル、javaで実行
• IDE(IntelliJ IDEA)を使えばボタン1つで完結

このシリーズについて

「Java入門」シリーズ第2回。前回でJDK 21とIDEを入れたので、今回は実際にコードを書いて動かします。

前提条件: Java入門 #1 - 開発環境構築 が完了し、java --version で 21.x が表示される。

Hello World プログラムとは

プログラミングの伝統として、新しい言語を学ぶ最初の一歩は「Hello World」という文字列を画面に出力するプログラムを書くことです。Javaでもこの習慣に従います。

目的確認できること
プログラムが動く環境が正しく構築されている
文法の最小例必須の記述(クラス、main メソッド)を知る
実行フローの理解コンパイル → 実行の流れを体験する

ファイルを作る

任意のフォルダに HelloWorld.java という名前でファイルを作ります。ファイル名とクラス名は一致させる必要があります。

// HelloWorld.java
// Java 21 で動作確認済み

public class HelloWorld {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello, World!");
    }
}

ポイント: ファイル名 `HelloWorld.java` とクラス名 `HelloWorld` が一致していないと、コンパイルエラーになります。大文字・小文字も厳密に区別されます。

コンパイルと実行(コマンドライン)

まずはIDEなしで、ターミナルから実行してみましょう。Javaの仕組みを理解するために重要なステップです。

ステップ1: コンパイル(.java → .class)

javac HelloWorld.java

エラーが出なければ、同じフォルダに HelloWorld.class というファイルが生成されます。これがバイトコードです。

ステップ2: 実行(.class を JVM で動かす)

java HelloWorld

以下のように表示されれば成功です。

Hello, World!

注意: `java HelloWorld.class` ではなく `java HelloWorld` です。拡張子をつけるとエラーになります。

javac と java の違い

コマンド役割入力出力
javacコンパイラ.java(ソースコード).class(バイトコード)
java実行環境(JVM).class(バイトコード)プログラムが動く

Javaはコンパイル言語なので、書いたコードをそのまま実行することはできません。必ず javac でバイトコードに変換してから、java で実行します。

IDE で実行する(IntelliJ IDEA)

実際の開発では、コマンドラインではなくIDEを使います。IntelliJ IDEA での実行手順を紹介します。

プロジェクト作成

  1. IntelliJ IDEA を起動
  2. 「New Project」を選択
  3. Name: hello-worldLanguage: JavaBuild system: IntelliJJDK: 21 を選択
  4. 「Create」

ファイル作成と実行

  1. プロジェクトツリーで src フォルダを右クリック → New → Java Class
  2. Name に HelloWorld と入力してEnter
  3. 上記のコードをコピー&ペースト
  4. 緑の三角ボタン(▶)をクリック、または HelloWorld ファイル内で右クリック → Run ‘HelloWorld.main()’

下部の「Run」パネルに Hello, World! が表示されれば成功です。

TIPS: IDEを使うと、コンパイルと実行が1クリックで完了します。`javac` を意識する必要はありませんが、内部では同じ処理が走っています。

main メソッドの構成要素(軽く理解する)

public static void main(String[] args) は、Javaプログラムの入口です。この行がないとプログラムは動きません。

部分意味(今は軽く知る程度でOK)
publicどこからでも呼び出せる
staticクラスのインスタンスを作らなくても実行できる
void戻り値がない
mainプログラムの開始地点として JVM が探す名前
String[] argsコマンドライン引数を受け取る配列

今は「この形で書く」と覚えてください。詳細はシリーズ後半の「クラスとメソッド」で解説します。

ポイント: `main` メソッドの書き方は決まっています。1文字でも違うと「メソッドが見つからない」エラーになります。最初は丸暗記でOKです。

public class とは

public class HelloWorld {
    // この中にコードを書く
}

Javaはすべてのコードをクラスという単位で書きます。HelloWorld はクラスの名前です。

  • ファイル名とクラス名は一致させる(HelloWorld.javapublic class HelloWorld
  • 1つのファイルに public class は1つだけ
  • クラスの詳細は次回以降で学ぶので、今は「Javaの決まり事」として受け入れてください

System.out.println とは

System.out.println("Hello, World!");

この1行が「画面に文字を出力する」命令です。

部分意味
System.out標準出力(画面)を表すオブジェクト
printlnprint line の略。文字列を出力して改行する
"Hello, World!"出力する文字列。ダブルクォートで囲む

文字列を出力するだけなら、この構文を丸暗記してコピー&ペーストすれば十分です。

よくあるエラーと対処法

エラーメッセージ原因対処法
error: class HelloWorld is public, should be declared in a file named HelloWorld.javaファイル名とクラス名が一致していないファイル名を HelloWorld.java に変更
error: cannot find symbolセミコロン忘れ、スペルミスエラー行を確認して修正
Error: Could not find or load main class HelloWorld.class ファイルが見つからないjavac でコンパイルしたか確認
error: Main method not found in class HelloWorldmain メソッドの定義が間違っているpublic static void main(String[] args) を正確にコピー

注意: Javaは大文字・小文字を厳密に区別します。`Public` や `MAIN` と書くとエラーになります。

チェックリスト

次に進む前に、以下を確認してください。

  • HelloWorld.java を作成し、コンパイル・実行できた
  • IDE(IntelliJ IDEA)でも実行できた
  • javacjava の違いを理解した
  • main メソッドの形を覚えた(詳細理解は後回しでOK)

次のステップ

Java入門 #3 - 変数とデータ型 で、データを扱う基本を学びます。

参考リソース

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